蔵の歴史の話


当蔵の歴史は二つあると言えます。

現杜氏である私(金丸潤平)の実家は宮崎市で金丸本店という造り酒屋を営んでいました。明治時代から味噌や醤油そして清酒に焼酎を造っていた五代を数える蔵でした。私が小学生の頃に他の蔵と合併しその蔵は無くなってしまいました。

小玉醸造はもとの屋号を冨士屋という江戸時代に創業した歴史ある蔵です。かつての飫肥藩主・伊東家発祥の地である伊豆にちなみ冨士という芋焼酎を造っていました。時を経て平成に入ると蔵はしばらく休造状態にありました。

私は現代表である父・金丸一夫に同じく東京農業大学農学部醸造学科で学びました。卒業後は埼玉にある清酒蔵・宮崎に戻り二つの焼酎蔵で修行しました。その後2001年に家族で日南に移り住み当蔵・小玉醸造を継承しました。

二十一世紀の幕開けとともに新しい焼酎造りが再び始まりました。二つの蔵の歴史の続きを胸に蔵のテーマである「一途に醸す」を背中に日本の文化そして國酒である焼酎を皆さまに届けられるよう蔵人全員で取り組んで参ります。

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